TPP

TPPとは?

TPPとは環太平洋戦略的経済連携協定の頭文字を取ったものです。
英語ではTrans-Pacific Partnershipと書きます。
その意味するところについて考えてみましょう。
環太平洋とは太平洋を取り巻く国々のことですが、経済的な結びつきを強めるための協定として始まりました。
加盟国間での貿易障壁をなくす方向で検討が進められます。
このことが各国にどのような影響を与えるのでしょうか?
国には経済制度や基準などがあります。
それはそれぞれの国独自で決めているために、少しずつ違っているのが現状です。
輸出や輸入をする時には、相手国の制度に合わせておかなければ販売することができません。
そのために輸出する方にとっては、余計なコストが発生してしまうのです。
また、2011年に注目を集めているTPPでは貿易関税の撤廃を目指しています。
貿易関税とは輸入国が自国の産業を保護するために、輸入品に対して税金をかけることです。
つまり、外国の商品は国内品よりも高くなる仕組みなのです。
国内の消費者にとってみると、外国の安い商品を購入できないのですから、デメリットの方が大きいように思われます。
しかし、国内の経済を担っているのは、国内の生産者です。
海外の安い商品が入ってくれば、国内の産業は廃れていくことになります。

それが日本の産業の危機を招いてしまうと、心配されているのです。
TPPに対しては、すべての新聞やテレビが反対の立場です。
政治家の中では賛否両論で議論がなされているようですね。
本当のところ、TPPによってどのように変わるのかは一般の人には良くわかりません。
インターネットなどで調べてみるとよいですね。