TPP

TPPの行方

TPPの行方を考える時には過去の歴史を振り返ってみることで見えてくることがあります。
また、TPPとは関係ない数字を見ることによってもわかることがあるでしょう。
日本は貿易で持っている国だと考えている人が多いのかもしれませんが、実はそうではありません。
日本のGDPの中には輸出全体でも11%程度しか含まれていないのです。
つまり、貿易以外の部分で産業が成り立っているのですね。
それがTPPによってどのように変わっていくのかは実際のところよくわかりません。
反対意見や賛成意見を読んでみると、一部分のことだけに注目して、それだから参加すべきだとか参加すべきではないと言ったことが書かれています。
すべてのことについていいことばかりであるはずはないでしょう。
悪いこととよいことを見比べて、その上で大局的な判断をしなければならないのです。
以前にオレンジの自由化がありました。
その時のミカン生産農家が消滅する言われていました。
しかし、現実はどうでしょうか?
歴史の中での出来事を検証してみると言う態度はメディアでも政治家でもあまり見られませんね。
現在のことばかりを論じているために、話が進まないのです。
もっと、過去に学ぶべきなのです。
個人もですが団体でも自分のメリットとなることは言わないで、不都合なことだけを大きく言う傾向があります。

TPPによって、大きな影響を受けると考えられている農業も同じです。
現在の農業は関税によって守られているのです。
それは既得権益として、変えずにTPPに反対だけをしているのですね。